ピッチの合わせ方
曲を繋げるには、ピッチを合わせる事が大切です。
まず最初は、機材を揃える事が大事ですが、ココでは既に機材はあるものとして説明します。
実際に文字だけの説明になってしまうものの、お読み頂いて、それを意識しながらクラブへ出向いて音楽を聴いたりDVDを見たりする事で「なるほど!」と納得出来るようになると思うし、DJってどんな事をしてるのかと言うのも、ある程度説明出来ると思います。
まず、ピッチを合わせる記号を知りましょう。BPMと言って「ビートパーミニッツ」と言い、これは直訳すると”一分間に何回ビートを刻むか”を表す数値となります。
ミキサーではこのBPMをカウントするカウンターがついてるものもありますが、実際には耳でのリスニングの方が正確ですので無視しても構いません。
聴き分けは、割とすぐに出来るようになるからです。多少のズレはあったとしても、スピーカーから出てるミックス音を聴き、グルーブが出てる事を認識出来ればいいのです。
尚、生のバンドのセッションのレコードを繋ぐ時等はBPMカウンターを必要とします。
言ってしまえば、テクノやハウス等のエレクトロ系は、ある程度BPMは同じですので無視してしまって構わないと言う事なのです。
メーターをいちいち気にしながらなんてプレイには差支え出るし楽しくないでしょう?拘りたいポイントは、ミックスした音がいいか悪いか。あくまでそこに焦点を絞りたいものです。
しかし、「そんな事言われても素人だし機械に頼った方が早いのでは?」と思うかも知れませんが、そこはご安心を。慣れれば本当にすぐに早いか遅いかの聴き分けは出来るようになって来るんです。
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繋ぎの手順
繋ぎの手順
- 2枚のレコードを2つのターンテーブルに置く
- 片方のレコードをスタートさせる(ミキサーのフェーダーは片方に振り切る)
- スピーカーから音が出てない方のレコードを聴く(CUEスイッチをオンにする)
DJはスピーカ―からの出音の曲と、ヘッドフォンからの曲を同時に聴いており、その2つの曲を合わせなければならないのです。
まず、ヘッドフォンで一番初めのバスどらの”ドッ”と言う音を探すのです。上手く探せ出したら、今度はスピーカーで掛かってる”ドッ”に合わせ、スタートさせます。
コツは、その際、少し押し気味でレコードを離す事です。
種類の違う2枚のレコード。スピードも当然違って来るので、聴いてるうちにスピードはずれてきます。スピーカーから出てる音を基準に、ヘッドフォンで流れてる曲を早めたり遅くしたり、指で調節します。
※因みに、早める場合は、レコードの盤面を押し、遅くする場合はターンテーブルのレコード上の縁を指で押さえて遅くします。
このようにして、スピーカーから出てる曲の最初のバスドラの音を探し出し、ヘッドフォンから流れてる曲を早くしたり遅くしたりして追いかけるのです。
このような作業を繰り返してるうちに、今聴いてる曲が速いか遅いかと言うのがわかるようになって来ます。そして、追いかけるのに慣れてきたら、初めて「フェーダー」を使いましょう。(ターンテーブルについています)
この、「フェーダー」は、スピードを+8からまで早めたり遅くしたりする事が出来るのです。
例えば+8の方向にスライドさせれば早くなり、−8の方向に動かせば、スピードは遅くなります。
追いかけながら常にレコードを早めて練習してる際は+8の方向へ少しづつ調整しながらターンテーブルのスライダーをスライドさせていき、反対に、レコードを遅くしたい場合は、−8の方向にスライドさせていけばいいのです。
このようにして、指を使って速さの調整が必要の無いポイントを探す事が重要なのです。
微調整しながら、ほんの少しづつスライダーを動かして行ってください。そして、ぴったりとスピードが合うと、指でスピードの調整をしないまま放っておいてもずっと早さが一致したままになるのです。
しかしながら、一回合ったからと言って少し油断してしまうと、またずれが発生してしまいます。そうなったら、同じ作業です。
また指で追いかけ、フェーダーを動かし…。厳密に言ってしまえば、このテーブルでのスライダー調性の繰り返しがメインです。
目安としては、1分放っておいてもピッチが全くずれない事。これを出来るようにするにはどうすればいいかと言うと、練習しかありません。
音楽なので、ギターやドラムなどの楽器の練習と全く一緒です。とにかくこのピッチが合わない事には先に進みませんので、しっかりピッチが合わせられるようになるまで、練習あるのみなのです。
しかしながら、上記の方法でやれば、人によっては物凄い短期間で、正確なBPMの感覚を掴む事が出来るようになるのです。
そして、何よりこのピッチ合わせをしてる感覚を楽しむ事。楽しむ事がどんな音楽においても一番重要です。楽しみながら、このピッチ合わせをマスターしましょう。
因みにこの方法は、CDJでも全く同じです。
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