DJ初心者の方は何から始めれば良いか。
先ず環境を整えて行く事が先決です。基本的なDJシステムとして以下のものを揃えて行きましょう。
・ターンテーブル2台
・ミキサー
・カートリッジ2個
・ヘッドフォン
・スリップマット
・出力ケーブル
です。ジャンルによって使用する機材に多少相違はあるものの、最低押さえておきたいのがこの辺りです。
機材を載せるデスクは意外と大事で、自分の身長を考えながら操作のし易い台を選びたいものです。
そしてクラブ等では大音量で鳴らす為、その振動に耐えられるセッティングをする事が大事です。
セッティングが決まったら次は配置です。基本の配置は、ミキサーを中心に、両サイドにターンテーブルと言う配置がスタンダードです。
ターンテーブルは、スクラッチバトル等で縦置きにする事もありますが、基本は横置きでのセッティングが望ましいです。
そして配線に移ります。先ず、DJミキサーの”PHONO”へ、ターンテーブルから入力、CDJまたはサンプラー等は"LINE"へ接続します。
配線を間違うと、ノイズを伴ったりしっかり音が鳴らなくなりますが、配線はすぐになれる作業です。
それぞれを繋いだら、最後にミキサーからスピーカーに接続し、音楽を出力出来るようにします。
その後、カートリッジを取り付けます。必要に応じてヘッドジェルの取り付けも行います。
最後にターンテーブルのバランスなどの微調整を行い、準備は完了です。
セッティングや位置は練習以前のとても大事な事なので、土台としてしっかり固めておきましょう。
スポンサードリンク
さて、準備は整ったので早速操作に移りたい所ですが、先ず何を練習すればいいかを知りましょう。
スクラッチ等、DJの技には多種多様ありますが、アナログやCDJ、PCDJに置ける全ての基本となる「カットイン」と、「ピッチ調整」は最低出来るようにしておきたいものです。
ピッチ調整
通常DJが曲をプレイする際、曲のテンポ(ピッチ)変えは頻繁に行われます。
基本的にピッチを上げると曲は速くなってキーが高くなり、下げると曲が遅くなってキーが低くなります。
例えば、異なる2曲を繋ぐ時、両方のピッチが同じであれば曲を違和感なく繋ぐ事が出来ます。ここは理解しておきましょう。
ピッチは、ターンテーブル付属のフェーダーで変える事が出来ます。
手前の+側に動かすとピッチは速くなり、反対に動かすとピッチは遅くなり、中央の±0の位置が通常のピッチになっています。
後は、BPMと言う言葉を知っておきましょう。「ビートパーミニッツ」と言う言葉の略で、1分間の曲のスピードを測る目安となります。ジャンルに寄って基本的なBPM数値は大体決まってます。BPMの測定機はフリーでダウンロードする事も可能です。
まずは練習前にレコードを2枚用意します。
自分の好きなレコードで、単純なビートのものが初めのうちはお勧めです。ピッチフェーダーは±0に設定しカットインの練習から始めてみましょう。
カットイン
カットインとはそもそも”曲を瞬時に変える”と言う意味を持ちます。
練習のやり方は、同じ曲でまず片方の曲を掛けっ放しにしたままスピーカーからのサウンドにリズムを感じながら、ヘッドホンで頭出ししてる方をモニターするのです。
やってみるとすぐにわかると思いますが、最初のうちはズレが必ず出てしまいます。
しかしこのズレが起こるとかっこ良く決まらないので、このズレが無くなるように初めのうちは何度も何度も試してみる事が大事です。
何度もやっていると自然にこの感覚が身について来ますが、いきなり出来るようにはなりません。とにかく、何度もやる事が大事です。
そして、とりあえずズレが起こらない範囲でカットインが出来るようになったら、次は違う曲でカットインする練習にトライしてみましょう。
曲が違えば勿論BPMも違って来ます。なのでこのBPMを揃えなければなりません。
ヘッドフォンでモニターしながらカットインを試しても、BPMが異なっているので曲がバラバラです。これを合わせられるようにする為には、まず、”どっちの曲の方が早いか”と言うのを聴き分ける事です。
これも慣れで、最初は難しく感じますが、慣れて来ると出来るようになります。BPMの違いを見極め、ピッチフェーダーで頭出しを繰り返すのです。
全く同じビートになるまでやってみて下さい。全く同じビートになれば、BPMが揃ったと言う事なのです。
タイムが経過するとどんどん曲がずれて来る時もありますが、これはBPMはまだ一致していないと言う事になります。これも、本当に慣れになりますが、BPMを合わせられない事には何も進みませんのでピッタリと合わせられるように何度も挑戦しましょう。
それが終わると、曲と曲を繋ぐミックスの作業になります。
ここからが本当に現場で使えるテクニックで、クラブ等でスムーズに曲を繋ぎ、お客さんに違和感無く曲を聴かせる作業です。
ですが、ここまで行くには先程説明したカットインとピッチ調整の作業は基本中の基本で必要不可欠です。初めのうちは、何度も身体に染み込むまでこれらの作業を練習しましょう。
スポンサードリンク